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プレスタ2015感想

1:Final Fantasy Liberi Fatali

 

指揮者の竹本氏が入場し、静まり返った中プレスタ2015FFⅧのオープニング曲で幕を開けた。厳かなコーラスからストリングスが紡ぐメロディへの流れは、聴いているだけでFF8のOPムービーが思い浮かぶよう。元々荘厳な曲だとは思っていたけど、やはりフルオケの迫力はひと味もふた味も違った。竹本氏の楽しそうに、そして演者の方々の盛り上がりを煽るような指揮に「プレスタ始まったぞ!」と思わされた。

 

 

2:ゲームで使われたクラシックメドレー2015Ver.

 

一曲目が終わり、お馴染み企画者の方々の自己紹介と一言コメント。夜公演で名実ともに最後の回な事もあってか、普段ならおちゃらけたコメントをする植松氏や桜井氏もやはり寂しそうな印象。皆さんがあまりにも「これで最後です」を強調するものだから、最後にコメントした竹本氏がついに「ゲーム音楽は楽しいものだからあんまり暗くならないでめいいっぱい楽しんで下さい」とフォローを入れる一幕も。

そして二曲目の曲紹介。「通称パロディウス無双です」と相変わらずゲーム音楽ファンをクスリとさせるコメントを残した桜井氏の言葉通り、クラシックを使ったゲームは数あれど、殆どの曲にパロディウスシリーズのタイトルが出て来て、その度にニヤリとさせられてしまった。ただゲームで使用されたクラシックを演奏するのではなく、そこはゲームっぽくノリノリだったり明るめだったりとアレンジが効いているのがまさにプレスタ!出てくる曲名や作品名を見ていて、そういえばこの曲初めて知ったのはこのゲームだったなぁと懐かしくなった(例によってパロディウスで知った曲が殆どだったけどw)

 

 

3:スーパーマリオブラザーズ 『地上BGM』『水中BGM』『地下BGM』『ゲームオーバー』

 

三曲目はゲーム音楽の代名詞、ゲームをやらない人でも知っている鉄板曲であるスーパーマリオ。最早普遍的ですらあるあのフレーズだけど、これだけ世の中に浸透している音楽って他にも数えるくらいしか無いんじゃないかな? マリオの曲はこれまで何百回、何千回聴いたか分からないけど、いつまでたっても聴いているだけでただひたすらに楽しい。地上BGMと地下BGMがツートップって感じだけど、水中BGMも凄いいい曲なんだよね。同時に水中曲はトラウマ製造機でも有るんだけどw ラストをゲームオーバーのフレーズで〆るのもお馴染みではあるけどやっぱりニヤっとさせられた。

 

 

4:ゼルダの伝説 『メインテーマ』

 

マリオの曲が誰もに対して普遍的なら、ゼルダのメインテーマは「ゲーマーならこれを聴いて感動しない奴は居ない!」と言っても過言じゃない位、ゲーム好きの鉄板曲だと思う。マリオもゼルダも、30年たっても全然色褪せない曲を作った近藤氏は本当に偉大だ…。メインテーマと一括りになってるけど、前後半でアレンジというか原曲として使用してる作品が違う、よね? 前半のゆったりとして壮大な感じはファミコン版のタイトル画面で、後半の勇ましく盛り上がる感じは神トラのフィールド曲がモチーフになってる、はず。どっちも素晴らしいけど、やはり前半で溜めてからの後半のカタルシスがヤバい。神トラやっててずーっと聴いてたはずなのに、これも飽きないというか何回聴いても鳥肌ものだ。

 

 

5:ワンダと巨像 『異形の者達~巨像との戦い~』『甦る力~巨像との戦い~』

 

あのね、ワンダをフルオケで演奏して盛り上がらない訳が無いじゃない。元のゲームもずっと手に汗握ってプレイしてたけど、それを思い返して聴いてる間ずっと手がギュってなってたよ。R1ボタンあったら思わず押してたかもしれない。この頃のゲームミュージックになると元々オケで演奏してる曲とか、それに近い内容で作られてる曲も多くなってきて「うわーオーケストラアレンジが凄い!」って感じよりも「この曲生で聴けるなんて幸せ!」って別ベクトルの感動がある。それでもやっぱりプレイしてる時の感じとか、ゲーム画面が頭をよぎったりするあの感覚が味わえるのがゲームミュージックの変わらない楽しいところ。

 

 

6:エースコンバット・ゼロ ザ・ベルカン・ウォー 『ZERO

 

オーケストラ、ソプラノ、コーラス、そしてアコースティックギター!これだけ完璧に揃ったZEROを生で聴くことが出来る機会が果たして生きてるうちにあと何回有るだろうか? 俺は多分この日その貴重な一回を消費してしまった。でもここで消費しなきゃいつ使うの!?と言えるくらい完璧なZEROを楽しむことが出来た。こんなの聴かされたらもうサントラじゃ満足できないじゃないか、どうしてくれる!(色々大変だとは思いますがプレスタのCD出して下さいお願いします)

 

 

7:聖剣伝説 Legend of Mana 『Legend of ManaTitle Theme~』『ホームタウンドミナ』『滅びし煌きの都市』『彩りの大地』『Song of ManaOpening Theme~』

 

あぁ…何回聴いても聖剣LoMの曲は心に響く。プレスタで聴くのは3回目、全部で4回参加してるから、ほぼ全ての回で聴いてるし、正直聴く前は「またか…その分違う曲が聴きたいなぁ」と思ったりもしたけど、そんな風にちょっとでも考えてしまったことを下村女史にただひたすらに詫びたい。出来ることならもう一回、いや、一回と言わず何回でも聴きたいです、ハイ。タイトルテーマ、ホームタウンドミナ、滅びし~、彩りの大地、そしてソングオブマナって…泣くわ!何回聴いても泣くわこんなもん!ホンマに下村陽子女史は偉大だ。そしてその曲を完璧なオーケストレーションにして三回も届けてくれたプレスタは偉大だ。

 

 

8:俺の屍を越えてゆけ 『花』

 

休憩を挟んで第二部一曲目は、俺屍のテーマソングである『花』 しかも作曲家でありボーカルを務めた樹原涼子さんご本人によるピアノと歌という豪華な布陣。花は曲としては好きだけど、正直オケはどうなの?と思ってましたが、編曲の妙かうまい具合にマッチしてました。元々曲と歌詞の力強さがすごいだけに、生で聴くと入り込んじゃうね。休憩で若干だれた集中力を一気に持って行かれた。

 

 

9:リズム天国 『忍者』

 

ここで一旦箸休め。「え?リズム天国をオーケストラで?」と思っちゃうけど、こういうのをしれっと入れてくるのもプレスタのいいところであり懐の深さだと思う。実際のゲーム内容を元にした企画者の方々と観客とのバトル()もゲームをコンセプトにしたコンサートだからこその楽しみ。何よりノビヨ師匠が楽しそうだったので何よりです。昼の回では一体何があったのか?w

 

 

10:エルシャダイ 『エルシャダイのテーマ』『悠遠なる天地~イーノックのテーマ』『悲壮なる叫び』

 

エルシャダイの楽曲って甲田氏だったですね、恥ずかしながら初めて知りました。ゲームはちゃんとプレイしてなくて、例のPVの曲って印象しか最初は無かったんだけど、実際じっくり聴いてみると何じゃんこれ!超いい曲じゃないか!!演奏前のトークで甲田氏が説明してた独特のフレーズも確かに特徴的で、とても耳に残った。しかしやはり全てを持って行ってしまったのは途中で乱入してきたルシフェル(タダ見) 惜しげも無く時を止めるから演奏者の方々(特にコンマスの人)が大変そうだったじゃないか!何かそれらしい良い事を言って去って行ったけど、タダ見なのが気になって殆ど頭に残っていない。あ、ちゃんと曲は残ってますよ?

 

 

11:ゼノブレイド 『メインテーマ』『ガウル平原』『機の律動』『伝説の勇者リキ』『燐光の地ザトール 夜』『名を冠する者たち』『敵との対峙』

 

来たぜゼノブレイド!2013年の人気投票で1位を獲得した最早ゲームミュージックファンでゼノブレを知らないのはモグリと言っても過言ではない名曲の数々!非常に分り易くて恐縮ですが、メインテーマとガウル平原と名を冠する者たちが好きです。ガウル平原の壮大なオーケストレーションもいいけど、名を冠する者たちの巨大なオケの中で暴れるエレキギターも、機械と戦う主人公を暗示しているようでカッコ良かった。オケの中にエレキとか別の楽器を突っ込むと、レベル調整とかがイマイチでどっちかが残念なコトになるのが多い気がするんだけど、プレスタはその辺丁寧にやってるみたいでちゃんと調和してた。そういう所からもプレスタのクオリティーの高さと偉大さがヒシヒシと伝わってくる…

 

 

12:MOTHER 『POLLYANNA (I BELIEVE YOU)』『BEIN' FRIENDS』『EIGHT MELODIES

 

まずゴメンナサイ、MOTHERはプレイしてないんですよ…(2はやってる) なのでマザーの曲はスマブラで知ってるレベルのニワカであります、ハイ。いや、スマブラとか他の媒体で聴いて、すごいいい曲だなーとは常々思ってたんですよ。エイトメロディーズとか凄い好きだし。今回もメロディちゃんのボーカルは可愛いしい、曲はメロディアスだしでずーっと聴き入ってましたとも。でも多分実際エンディングを迎えた人の半分も感動を味わえて無いんだろうなぁと思うと、演奏がとても良かっただけに残念というか惜しいことをした気がする。それくらいマザーにとって音楽、メロディは大切な要素なんですよ、それくらいは2プレイしてるから分かりますとも! なので帰ってきて早速VCMOTHERをダウンロードしました。ちゃんとエンディングを迎えられたら、今回の公演を思い返して俺も泣けると思う。

 

 

13:クロノ・トリガー/クロノ・クロス 『エピローグ~親しき仲間へ~』『クロノ・トリガー』『カエルのテーマ』『魔王決戦』『RADICAL DREAMERS~盗めない宝石~』『遙かなる時の彼方へ』『CHRONO CROSS~時の傷痕~』

 

最後の曲にクロノシリーズを持ってきた段階でもう勝確というか、企画者の方々や演者の方々には悪いですけど、このプログラム見た瞬間に「はい、今回のコンサートは成功!」と思ってしまった。だってクロノですよ? なんだよのっけからエピローグって…泣かす気か!? クロノの曲はもう全部好き!頭悪い感じだけど全部好きだからしょうがない!始まりを感じさせるクロノ・トリガーとか、世界一カッコイイ両生類ことカエルのテーマとか、聴く度にスタッフロールとエンディングムービーが脳内再生される遙かなる時の彼方へとか、多分オケじゃ無くて原曲流されても感動する自信有るわ!ただ惜しむのはクロスの曲が少なめな事かなぁ。クロスも賛否あるけど、曲は間違いなく良いんだよなぁ。

 

 

アンコール:プレススタートさよならメドレー

 

全13タイトルの演奏が終了し、拍手の中企画者の方々が登場。この時点で演奏への満足とアンコールへの期待、そして最終公演という独特の興奮によりかなりの盛り上がりに。アンコール前に企画者の方々が出てきたので若干あれ?と思ったけど、そこで行われる掟破りのアンコール曲発表!そして演奏される楽曲も掟破りのゲーム音楽てんこ盛り、プレスタの歴史を追体験出来る『プレススタートさよならメドレー(通称:許諾地獄)』 こんなの盛り上がらない、感動しないわけがないじゃないか!!

いかんせん曲が多すぎて、曲順やタイトルなどうろ覚えなんですが、ほぼ全てが聴きたかったあの曲、感動したあの名作でした。なので思いつく限り記憶に残っているタイトルを並べてみます

 

ICO:ワンダも聴けてその上ICOの曲まで聴けるとは、そんな日有るか!?

ポポロクロイス物語:ポポロは泣ける。曲が聞けて俺も涙がポロポロだよ

Ys:ぶっちゃけここで聴けるとは思わなかった。出来れば2の方も聴きたかったけど、さすがに贅沢な悩みか…

スマブラXXのメインテーマはスマブラ曲の中でも特別なんですよ!

サクラ大戦:まてまて、ここでサクラ大戦出すか!?オケで演奏させるか!!?しかもちゃんとコーラスで歌入ってるし!!

キングダムハーツ:あのね、光をオケで流すな、感動するじゃないか!!

WILD ARMSセカンドイグニッション:絶対に飛ばせないOPキタコレ!いつかは歌入りで聴きたいんだよなぁ…

スペランカー:先生、メドレーでただでさえ曲の時間短いのにその間でしれっと死ぬのやめてもらえませんかねぇ?

ファイナルファンタジーⅨ:Melodies of lifeはやめろぉ…涙腺にくるだろ

ペルソナ4:4は好きです。聴けると思いませんでしたけど4は好きです。

大神:企画者が俺を全力で泣かしに来てると確信した瞬間。

ファイナルファンタジーⅩ:FFの曲を演奏するのはいい、しかしなぜイチイチ名曲をチョイスするのか?

Newスーパーマリオブラザーズ:NewにはNewの良さが有る。マリオの曲を聴けばゲームミュージックの歴史が分かる。

朧村正:ベイシスケイプ!ベイシスケイプじゃないか!!朧村正も何気にカッコイイ曲多いよなぁ

星のカービィ:カービィは可愛い。曲もポップだ。なのにオーケストラにもマッチし、しかも感動的になるのはなぜなのか?素晴らしい。

ファミコンディスクシステムの起動音:え?!これ挟んでくるの!!?

ポケットモンスター赤・緑:間違いなく俺の青春時代に食い込んできた一作。元祖赤・緑なのがまたイイ。

428~封鎖された渋谷で~:近年のアドベンチャーゲーム再興は思い返せばこのゲームから始まったんだよなぁ。

ニーア・レプリカント/ゲシュタルト:ニーアも名曲揃い。2013でも聴いたけどもっと聴きたい!

ゼノギアス:元祖ゼノ!光田作曲作品は何故こうも伝説的になるのか?まぁ曲が良いからね、仕方ないね。

ファイナルファンタジーⅪ:Ⅺの曲で一番好きなRonfaureがまた聴けるなんて!

新・光神話パルテナの鏡:初期化爆弾!初期化爆弾の恐怖じゃないか!!演奏とゲームプレイのコラボ懐かしいなぁ

イーハトーヴォ物語:よりによってここチョイスするか(もちろんいい意味で)もう絶対オケで聴けない名曲。いつか、いつかゲームもプレイしたい…

スマッシュブラザーズfor~:Xだけでなくforシリーズのメインテーマまで!去年聴いたけど何回聴いても盛り上がる!

討鬼伝:ゲームちゃんとプレイしてないんですゴメンナサイ。去年も思ったけど曲がすごい盛り上がるよね、イイ!

ファイナルファンタジーⅩⅢ:閃光ぉぉぉぉぉぉぉ!最早FFを代表する名曲と化したなこれも!

 

…ふぅ。何か抜けが有るような気もするけど、並べてみて改めて楽曲の豪華さに恐ろしさを感じた。やはりプレスタは偉大だった。

 

これだけ一気に演奏されて、聴いてるこっちも盛り上がりが収まるわけもなく、今回は凄い長い間拍手が鳴り止まなかった。日本では珍しいスタンディングオベーションしてる人も沢山いたし、会場全体が感動していたのが企画者の五名の方々にも伝わったと思います。途中で会場から花束を渡しに行った人が居たけど、一般のお客さんかと思ってたらあれイトケンさんとかゲーム関係の作曲家の皆さんだったんだね。会場ではよく見えなかったけど後で知ってビックリしたw

 

10年の歴史に幕を下ろす最後の公演ということもあり、演奏された楽曲もかなり力が入っていたと感じた。演奏のクオリティーも高く、最後のさよならメドレーは間違いなく数あるゲーム音楽コンサートの中でも伝説になる内容だった。

このような素晴らしいゲーム音楽の祭典が終わってしまうのは、ゲームファン、そしてゲームミュージックファンとしては寂しい限りだけど、企画者の方々がしきりに言っていたように、これからの世代がまた新しいゲーム音楽コンサートを、そしてゲーム音楽そのものを盛り上げてくれること、プレスタを超えるゲームミュージックコンサートが開催されることを心から願っています。

俺は4年分しか参加していないけど、企画者の方々は10年間本当にお疲れ様でした。そしてこれだけ古今東西のゲームが集まる年に一回のお祭を作り上げてくださって本当にありがとうございました。プレスタに参加して今まで以上にゲームミュージックが好きになったし、知らなかった多くの素晴らしい楽曲に触れることも出来て、前よりもずっとゲームファンになりました。

もし何年か先、プレスタが復活する事があればまた絶対に参加します!

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プレスタに行って、やっぱりゲーム音楽っていいなぁと再確認させられてしまったため、自分の持ってるゲーム音楽CDについてレビューっぽいものをしてみようかと思う。


タイトル:『FINAL FANTASYⅩⅢ Original Soundtrack』

作曲家:浜渦正志

最初に選んだのは、プレスタでも演奏されたFF13のサントラ。
まず何を置いてもメロディラインが美しい!これに尽きる。
どの曲を取っても綺麗なメロディの曲ばかり。それでいて癒し系とかオシャレ系とかといった単調な印象に作品全体が陥っていないのが凄い。
浜渦氏お得意のピアノとストリングスをメインに据えたメロディ進行をメインとしながらも、ロックギターが入ったりボーカルが挿入されてみたりと、何気に一曲一曲の個性は強い。
そのため作品全体を通してダレた印象も無く、好きな曲だけをピックアップして聴くのではなく、各ディスクを頭から終わりまで流して聴かないと勿体ない。それくらい一つの音楽作品として完成されてる一作。


お気に入り5曲

『閃光 (Disc2-1)』
何はともあれこの曲がなくては始まらない、FF13を代表する一曲にして多分プレイヤーが一番長時間聴くであろう通常戦闘曲。
通常戦闘こんなカッコよくしてボス戦どうなるんだ!?と思ったらボス戦の曲もちゃんとカッコよくて浜渦氏スゲーってなった。
とにかく戦闘曲のくせに美しい。美しいのに盛り上がるという最早非の打ちどころのない名曲。

『サンレス水郷 (Disc2-16)』
とにかく場面との親和性がヤバい。FF13は全体的に綺麗なフィールドが多いけど、サンレス水郷はその中でも上位に入る綺麗さで、そこで流れるこの曲もやはりピアノを基調とした美しいメロディが特徴。
挿入されるボーカルも、ただオサレなんじゃなくて歌詞がいいのもポイント高し。

『ブレイズエッジ (Disc1-5)』
こっちがカッコいい戦闘曲ボス用。
通常戦闘曲があれなら、ボス戦闘曲もちゃんとボス戦っぽさが出てる。
個人的にサビ前に入るピアノ乱れ打ちがカッコいいと思うの…

『FINAL FANTASY ⅩⅢ プレリュード (Disc1-1)』
FFのプレリュードはあれじゃねえとダメだろ?
そんな風に思ってた時期が私にもありました。
ええ、ありましたとも。このプレリュードを聴くまでは!
前半溜めに溜めて、半ばで一気に盛り上げるって手は昔からテンプレとして使われてきましたが、この曲のそれは解放感が凄い。
この曲から始まる本編に大いなる期待を抱かせてくれる、まさに「プレリュード」に相応しい曲。

『ヤシャス山 (Disc4-5)』
この曲もフィールドと曲の親和性から。あと何気にボサノバチックな曲好きなんですよね。
ヤシャス山だけじゃなくて、グラン・パルス着いてからの曲は大体どれも好き。
ようやく広い世界に出れた!って感じの曲が多いし、多分コクーンの中の曲とは同じように綺麗な場面の曲でも、そういう外の世界と閉じた世界で曲の印象が差別化されてるように思うのは自分だけじゃないはず。


つーか全部でディスク4枚100曲近くあるので、5曲じゃとてもじゃないけど足りない…
まぁそれだけ名曲多いって事なんですが。
Disc3から一曲も選ばなかったけど、ヴァニラのテーマとかChoos of fightとかも好きなんだよなぁ。
上にも書きましたが、全体として非常に完成されていて、ゲーム音楽としてはもちろんインストミュージックとしてみてもとてもクオリティが高いです(一部ボーカル入ってんけどね)
この曲でシナリオが盛り上がればいうこと無しだったのだが…
今年に入ってからいい感じに活字中毒化してきてるので、折角だから読んだ本の話の感想でもまとめてみようと思います。

さて、感想を書くといってもじゃあどの本について書いてみようかと、色々好きな本、最近読んだ本を思い返してみるんですが、どうせならちゃんと完結した作品がいいなぁ…ってことで、一番直近に、しかも最終巻を読み終わらせた作品について書くことにします。

『機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)』 全10巻

著者の福井晴敏氏は、最早説明不要な位には知名度が有ると個人的に思っているので、その辺の説明は省略しますね。

「あの福井晴敏がオリジナルのガンダム作品を書く。しかも舞台は宇宙世紀だ!」というニュースを知ったときの驚きと興奮と言ったら、もう凄いものでしたね。それまでにもガンダム小説は沢山刊行されてましたし、僕も何冊かは読んだことがありました。

しかし、そういったガンダムの小説化作品は、言い方は悪いですけどやはり二流というか、あまり名前の知られない作家さんが書いていることが多かったです。あ、冨野著の作品はある意味別ですけどね、ガンダム的に。

そんな中、ガンダムUCは第一線で活躍している作家が書く初めてのオリジナルガンダム小説だった訳です。…ちなみに福井晴敏氏はその前にもターンエーの小説書いてますが、まぁあれは原作アニメがあるんで、完全オリジナルとしてはUCが初って事で。

ガンダムUCの特殊性というか特別感もう一つ表すなら、この作品がガンダムの正史、所謂「宇宙世紀」作品であることが大きいでしょう。ガンダムファンじゃない人にとっては本当にどうでも良い事ですが、UCの舞台は宇宙世紀0096、つまり逆襲のシャアから3年後が舞台になっているのです。

これの何が凄いかというのを書きだすと長くなるうえにガンダム知らない人にはぶっちゃけどうでも良い話なんで、すごい簡単に例えるとー

スターウォーズのEp7をジョージ・ルーカスじゃない人が作っちゃったよ!

位には衝撃的な事なのです。ま、ガンダムファンにとってはですけどね。

さてさて、前置きはこれ位にして肝心の中身についての感想に入らねばなりません。このガンダムUCという作品、取りあえずざっくり流れを説明するなら

宇宙世紀の始まりから存在し、世界の在り様そのものを覆してしまう力とされている「ラプラスの箱」。その箱を解放する鍵であるユニコーンガンダムに偶然乗り込んでしまったバナージ・リンクスは、箱とユニコーンガンダムをめぐる連邦、ネオジオンの戦いに否が応にも巻き込まれていくーー

みたいな、何かこれだけ書くとありきたり過ぎて不安になるような粗筋になってしまうんですが、実際にはニュータイプの覚醒とか各勢力内の軋轢とかバナージの成長とかシャアの再来とかおっさんの死とかおっさんの死とかおっさんの涙とか、まぁ色々見どころはあるのです。

流石は亡国のイージスやローレライで兵器関係の綿密な描写に定評のある福井晴敏氏だけあって、MSだけでなく艦隊戦の戦闘描写、またそれに搭乗するクルー達も細やかに表現されているのが個人的には好きですね。ロボットアニメとして普通ならモブとして扱われたり、描写を削られたりする部分もしっかり書かれているのは、この作品をガンダムでありながら紛れもなく福井作品たらしめている部分だと思います。

あとおっさん。おっさんがいちいちカッコいいのもやはり福井作品らしい部分でしょう。それも超人的なカッコよさではなくて、泥臭いし人間臭い、弱くてカッコ悪い部分も沢山持ってる、それでも最終的にカッコいいおっさんになってしまうのだから、ガンダムUCは主人公達若者の成長物語だけでなく、もう打ち止めになったはずのオヤジ達がさらに前へ進んで行く物語でもあるのです。世のおっさん好きにはぜひ読んでいただきたい。

もちろん主人公であるバナージが、甘ったれから色々なものを乗り越え、いろんなオヤジから学び、精神的に成長を遂げる話であり、ヒロインのオードリーとのボーイミーツガールであり、人類の調和やニュータイプの可能性などなど、ガンダム正史を背負って立てるだけの説得力の詰め込まれた作品でもあります。終わり方に賛否両論あるのもある意味ガンダムらしいですしね。

若干説教臭い感じがしないでもないですが、それも富野イズムを受け継いだオヤジから、若い世代のガンダムファンへのメッセージであると捉えれば、この作品はまさにこれまで富野以外の作品が打ち破れなかった、新たなガンダムの「可能性」なのです。

…などと何だか大層な感じにまとめてしまいましたが、ぶっちゃけ質の高いロボット物小説であり、ジュブナイルであり、おっさん賛歌である、それだけでこの作品に触れる価値は十二分にある、そんな作品でした。

あとアニメ版最終話も楽しみ過ぎてヤバいね。



































……なんか凄い絶賛してる割に完読するまで7年もかかってしまってるのはヒミツだ!


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ぶるっちゃ
性別:
男性
職業:
土器職人
趣味:
本読み
自己紹介:
本読んだり本読んだり本読んだり艦これしたり

今年読んだ本ベスト(暫定)「know 野崎まど」

好きな作家(日本人)

神林長平
伊藤計劃
小川一水
冲方丁
野崎まど
秋山瑞人  …順不同、思いついたら追加予定
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